2007年07月17日

北村薫の直木賞ならず

本日は直木賞の選考がありました。本命と目されていた北村薫さんの候補作「玻璃の天」が受賞するのではないかと期待してましたが、残念ながら受賞はなりませんでした。北村薫さんも東野圭吾さん同様に何回か候補になってますが、受賞はなかったと思うので残念なところです。
今回の候補作となった「玻璃の天」はシリーズものの短編で、作品の雰囲気は初期作品の「円紫師匠と私」を想起させます。わたしはこの「玻璃の天」は読んでいませんが、このシリーズ第一作の「街の灯」は北村作品らしいなかなかの佳品でした。

これは昭和初期を舞台として名家のお嬢様とその女性運転手という面白い取り合わせの主人公コンビの推理小説で、女性運転手のあだ名をとって「ベッキーさん」シリーズと呼ばれるものです。
面白いのはこのコンビが謎を解くにあたっては画一的なホームズとワトソンという構図ではなく、いかにも当時の女性と社会の仕組みを反映したちょっと面白い関係にあるということです。
北村薫の特徴は文学作品への深い愛情と、なにげない日常の不思議を見逃さない観察眼ともいえるかもしれません。それがこの作品にもあふれています。(ベッキーさんという呼び名もそこに関連します)
初期作品では「決して殺人が起きない」という無言のルールがあったのでやや人によっては退屈な面があったかもしれませんが、そういう点ではベッキーさんシリーズの方が一般的に受け入れられそうです。

「玻璃の天」は「街の灯」よりさらに面白く、かつ昭和初期という時代を描いているということでこちらもこの機会に読んでみたいと思います。
受賞は逃しましたが、さらにこのシリーズを広げていって欲しいものです。
posted by ささき at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月10日

DxO Film Pack

最近は天気も悪くて撮りに行く天気ではないし、撮るものもあまりない、ということであまり撮りに行っていないのですが、なかなか面白いソフトが出てきました。デジタルの画像を写真をシミュレートして現像するというものです。

http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2007/07/09/6505.html

これはかなり気になりますが、見てみるとエクタとかコダック系はなかなかうまくシミュレートしているように思いますが、フジ系はアスティアをのぞくといまひとつに思えますね。。ただ実際に試してみないと分かりません。
またモノクロ化もできるのでこれも面白いかもしれませんね。

とりあえずデモ版をいじってみようかと。。