2008年12月09日

本土寺の紅葉とDP1

週末は鎌倉の予定していた場所が今ひとつそうなので、常磐線は北小金にある本土寺に行って来ました。もう時期はすぎてますが新しい場所を開拓するため、来年のためのロケハン感覚でDP1ひとつで行って来ました。

紫陽花で有名な寺ということですが紅葉も素晴らしく、ピークはだいぶ過ぎていたもののかなり楽しめました。境内のあちこちに少しずつお堂や廊下などポイントがあって紅葉を絡めてヴァリエーション豊かに撮れます。


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Sigma DP1

ロケハン方々で初めてのところなので、中をぐるぐると三時間くらい光線の具合が時間につれてどのように変わるのを確かめてメモ撮りのように撮って行きました。逆光になるケースが多いんですが自分的にはかなり好みの光の入り具合ですね。
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2008年12月04日

モノクロセンサーの夢

DP1で撮っているとたしかに解像感のシャープさは普通のデジタルカメラとは一味違います。
フォビオンのようなシャープな画像を普通のセンサーで得るもっとも単純な方法はカラーフィルタを取りさることです。
これによってベイヤー方式やデモザイク処理の呪縛から逃れることができます。偽色が出ないことでローパスを取っても影響はあまり大きく出ません(デジタルである限りはローパス不要というわけではありませんが、この辺はとりあえず置いておきます)。
とはいえCCDというのは基本的に光の強弱しか検知できません。普通のデジタルカメラでもCCDで色を検知しているわけではなく、カラーフィルターのRGBに対応するピクセルのところの強弱を対応する色情報として読み換えているだけです。そのためカラーフィルタを取ると色の記録ができないのでモノクロ専用となります。
ただし解像感はまさにフォビオン並です。またフォビオンのような特殊構造ではないですし、選択的に光を取り入れるカラーフィルタがないので光をすべて取り入れることができるようになります。そのためノイズ面やダイナミックレンジでも期待ができます。


実際にこうしたモノクロセンサーのアプローチをしたカメラがあります。
一般に知られているものは2001年ころ出たKODAKのDCS 760mです。こちらにKODAKの製品ページがあります
DCS760mは同時期に発売されていたKODAKのデジタル一眼レフであるDCS760(Fマウント)のモノクロ版とも言えます。ローパスとカラーフィルタはありませんが、赤外線フィルタは取り外し可能なものが装着されています。
DCS760mについてはこちらのLuminousのサイトにPete Meyersという写真家のサンプル写真も含めて詳細なレビューが乗っています。
http://www.luminous-landscape.com/reviews/cameras/kodak-760m.shtml
ベースモデルのDCS 760と違ってCCD自体は基本的に同じでもISO400が標準感度となりますが、カラーフィルタを取ることでそれだけ光が効率よく入るということなのかもしれません。

モノクロ専用の特殊なカメラといっても760mが突然現れたわけではなく、760以前にもKODAKは420mや660mなどこうしたアプローチのカメラを製作していたようです。それは軍用・科学技術用や(特に欧州の)プレス向けとしてモノクロデジタルカメラの需要があったからのようです。科学技術目的に有利なのはカラーフィルターを取ることのもう一つの利点として、赤外・紫外領域を含めてより広い波長の光を取りこむことができるからです。Meyersさんも言っていますが、これはファインアート分野に応用することもできます。
Meyersさんによると初代のモノクロデジタルカメラ、420mは90年代の中頃に150万画素の量子化8bitで登場したそうですが、センサーサイズも小さかったため風景写真家としては使い物にならなかったと言うことです。それが600万画素の460mになり、660mになり、そして760mとして進化したということです。
760mはNIKON F5ベースのDCS 760と同じボディを流用しています。ぐっとくるのは液晶表示にゾーンシステムのゾーンスケールを使ったヒストグラムが表示されるということです。この辺はモノクロ専用モデルとしての特徴的なものですね。
ただしCCDから単にカラーフィルタを取ればモノクロデジタルになるかというとそう簡単ではないというのが、上の記事にも書かれています。たとえば測光するのにもカラーCCD用に考えられたメーターが正しくないので、最終的にはメーターは参考程度にしてマニュアル露出で撮っていたということです。

画質は予想通り驚くほどのもので、こちらに等倍も含めたもっと大きなサンプルが載っています。

http://diglloyd.com/diglloyd/free/Monochrome/images/RaneysRanch.html

http://diglloyd.com/diglloyd/free/Monochrome/myers1.html

実際カラーフィルタを取ることでどのくらいの解像力の向上があるかというと、こちらにカラー画像とカラー画像をモノクロ化したものと、カラーフィルタのないモノクロセンサーで撮ったものを比較したサンプルがあります。
中画像がカラーからのモノクロ処理で下がモノクロセンサーによるものです。

http://diglloyd.com/diglloyd/2007-07-blog.html#20070727Monochrome_vs_Color

6ポイントの小さな文字を見てもらうと差は歴然としていると思います。また、記事の中ではシャープをかけたり再サンプリングをしたり画像処理するときにもモノクロセンサーの画像はアーチファクトが少なく有利であると書いています。

以前Myersさんのホームページにもっとたくさんのサンプルが載っていたと思いましたが、それはたしかに素晴らしい画像でした。760mはわずか80台程度が販売されたようですが、かなりレアなカメラです。わたしもほしいと思って探していたのですが、もともと100万円近くするカメラです。一度ebayに出たことがあるのですがやはりとても手の届かない価格だったと思いました。


しかし、今こうしたモノクロ専用のデジタルカメラが欲しいという人には別の選択肢があります。
さきにあげたこちらのサイトを管理している人がリードを取ってPhaseOneのデジタルバックでP20+というモノクロセンサーモデルを受注生産してもらおうというプロジェクトを昨年くらいに立てていたようですが、いまは3900万画素のP45+でBear ImagesのJim Taskettという人がそれを行っているようです。マウントはいかようにもできるようです。
たしか今月くらいにそのファーストバッチが出てくると思いましたので、こちらのサイトをウォッチしていても面白いかもしれません。興味のある方は問い合わせてみるのもよいでしょう。ただし価格は。。。US$36000(3年間保証付き)ということです。
とはいえ文化財アーカイブ用などのマルチショットタイプはともかく、普通に使えるワンショットタイプのデジタルでは比類なき画質を得ることができるでしょう。

もう少し現実的には先月号のカメラ雑誌でライカがモノクロデジタルカメラを研究中であると書かれていたようですが、これも楽しみです。
上記記事のコメントの中では1600万画素のモノクロセンサーがあれば4000万画素程度のカラーセンサーに匹敵するだろうとありますが、ライカがここで圧倒的な差をつけておくにはS2よりもむしろこうしたニッチなところを狙った方が良いようにも思えます。
わたしもライカMのレンズはほとんど売ってしまったんですが、モノクロ版のM8mなんかが出るとさすがに自制心を失うかも(^^
posted by ささき at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ カメラ・レンズなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月01日

鎌倉の今と昔

鎌倉はやや関東としては遅めなので他とずらして紅葉撮りの計画を建てることが出来ます。またこの時期は鎌倉はたくさんの人が訪れるせいかさまざまなイベントがあります。
そこで今回はなかなか盛りだくさんのテーマで行ってきましたので豪華三部構成プラスおまけ1で構成しています。
今回は写真はiPhoneと記載していなければすべてDP1です。

鎌倉はいくつかのエリアに分けられるため、鎌倉行はまずルート決めからしなければなりません。調べてみると瑞泉寺や獅子舞のある二階堂方面は今年はまだらしいので、今回はまず北鎌倉からはじめることにしました。

まず円覚寺ですが、人手の多さに圧倒されつつも中に入ってみると、光の具合が今ひとつではありましたが紅葉の出来としてはまずまずと言えるように思います。

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東慶寺は紅葉ではあまり有名ではありませんがこじんまりとした雰囲気で楽しめます。

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次は亀ケ谷を経由して海蔵寺に向かいます。鎌倉の中心へいたる道としてはいまは車道のある巨福呂坂の方がメインですが、鎌倉時代にはこちらが北鎌倉から鎌倉に至るルートでした。北条執権などもこの道を通ったと思われます。

そこで亀ケ谷に曲がろうとしたところ長寿寺が一般公開されているのに目が止まりました。わたしも長いこと鎌倉にきてますがここが一般公開されているのを見たのは初めてのことです。 聞けば今年から期日限定で公開しているそうです。

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中はちょっと驚くほどよく整った別世界です。ほんとうに中も外も神経質なくらい整備されています。まさに写真に出てくるような禅の世界を持ってきたようです。もちろん観光客のためではなく、自らの精神修行のためにやっているからこそできることなのでしょうね。

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境内の裏には足利尊氏の墓があります。鎌倉らしくヤグラの形をとっています。これはまたあとで曼荼羅堂のところで出てきますが当時の鎌倉の代表的な墓の形です。

さて長寿寺を出てまた歩きつづけます。
亀ケ谷は亀がひっくり返るというところから名がつけられた急な坂で北鎌倉から行く分にはいいんですが、逆はきついので注意ください。鎌倉時代には切り通しと呼ばれるこうした道のみを鎌倉と外の通行路として限定して外敵から守っていました。

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長寿寺で予想外にゆっくりしてしまったので残念ながら海蔵寺では日が陰り写真をとるというには暗すぎました。鎌倉は谷が多いので時間タイミングが測ることが写真を撮って回るのには大事です。
さてさっとここを諦めると今回の鎌倉行きの第二部があるので、途中の風景に目を留めながらも駅前バス停に向かいます。

というのもまえに少し触れた謎の曼荼羅堂あとが11月末のみ特別公開されているのです。ここは鎌倉を世界遺産に登録する事業の一環で再整備をしているのですが、そのために以前とは違い普段は一般立ち入り禁止になっています。
そこでここからはブログの趣旨が変わって紅葉をひとまずおいて、鎌倉探検隊ブログとなります。

前にも書いたように曼荼羅堂あとは例のKトンネルの上の山道をたどっていかねばなりません。
ちなみにバスの中から撮った写真ですが、これがKトンネルです。

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iPhone

曼荼羅堂はここから名越えの切り通しまで少し山道を登ります。
左は切り通しに至る道、右は名越えの切り通しです。

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名越えの切り通しも7つある切り通しのひとつです。写真で見ても狭い隘路が交通の要衝を思わせますが、実際に調査した資料によると当時はもっと道幅は広くて、現在のような狭い道は後の地盤の変化によるものが大きいということです。

公開は4時までですが、さすがにわたしも日が落ちてから関東で一番怖いと言われるスポットの上で、暗くなってからさびしい山道を超えるのは避けたいのでちょっと足早に歩きます。
曼荼羅堂に久々についてみるとちょっと驚きますが、前に訪れた時の鬱蒼とした紫陽花ジャングルというイメージではなく、開墾されて広く開けています。そして山肌に150と言われる多数のヤグラが口を開けています。これは以前きていた時は紫陽花に覆われて全くこうなっているとは知りませんでした。

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係の人に聞いてみると、ここは鎌倉後期に武士や有力商人などの共同墓地のように使われていたであろうとは推測されますがほとんど資料はないそうです。こういうところがあったとはちょっと驚きます。

さて無事に夕刻までに山道を下り終えると、最後は本日の第三部として長谷寺のライトアップを見に行きました。これも期間限定で長谷寺とアーティストがコラボレーションしたものです。長谷寺には奥に教典を収める書庫を持ったお堂があるのですが、それをアーティストとのコラボでアルミ箔を巻いて銀燦堂という名でライトアップするというものです。境内の紅葉もライトアップされます。ちょっと夜が苦手DP1には向いてませんが、今だけという言葉に弱いので行って見ました。

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この公開は来週末までですが非常に込むので早めについておくことが必要です。


さておまけですが、以前アド街ックで紹介されて気になっていた大船駅の鯵丼です。大船というと鰺の押し寿司でも知られていますが、その大船軒の直営の駅蕎麦屋で鰺の押し寿司を作るときにでたバラを使ってアジのミニ丼ぶりをサイドメニューにしているのです。
あまり駅蕎麦は食べたくなかったので勇気を持ってミニ丼だけ注文しました(笑)

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iPhone Clarifi

写真で見てもなかなかおいしそうです。味の押し寿司と同じ味で中々美味です。これで250円はかなりお得です。次はもっと勇気を持って二個ミニ丼だけ注文してみるつもりです(笑)
posted by ささき at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ 花こよみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする