2011年09月24日

常泉寺の彼岸花

彼岸花はとても規則正しく毎年同じ時期に咲きます。
今日はいつもの高座渋谷の常泉寺に行ってきました。ここは白い彼岸花で有名ですが、カッパの像をはじめ境内もなかなか撮りどころ満載です。
そこで今回はフルサイズのEOS-1Ds MkIIとともに、小型システムカメラであるPENTAX Qをサブカメラとして持っていきました。二つのシステムを持っていけるというのもPENTAX Qならではです。

IMG_2924.jpg
iPhone 4

EOS-1Ds MkIIにはソフトフォーカス付けっぱなしでメイン被写体である彼岸花のアップを撮って、左手に標準ズームをつけたQを持ちながら境内スナップを撮るという風に使ってみました。

こちらはEOS-1Ds MkIIとEF135 softによるソフトフォーカスです。フルサイズでないとここまできれいにハイライトが浮き上がりません。広大なダイナミックレンジによる滑らかなトーンが美しいですね。

_V7N5300a.jpg         _V7N5267.jpg
EOS-1Ds MkII, EF135 soft

以下はPENTAX Qと02標準ズームによるスナップです。コンパクトセンサーならではの機動力が発揮できます。もちろん画質もすばらしく「一眼レフのサブカメラ」として十分な素質があります。

IMGP0455c.jpg     IMGP0460.jpg
PENTAX Q, 02 Standard Zoom

IMGP0426.jpg     IMGP0438.jpg
PENTAX Q, 02 Standard Zoom

下の写真のように境内にはめずらしい水琴もあります。これは地中にある壺に水滴の落ちる音がかすかに聴こえるという趣のある「楽器」です。河童が耳を澄ましているのも良い風情ですね。

IMGP0431.jpg
PENTAX Q, 02 Standard Zoom

良く考えてみたらこういう「サブカメラ思想」ってよく言われてたわりにはあまりきちんとしたカメラがなかったように思いますね。GR1なんかはよく一眼レフのサブカメラの代表格的に言われてましたけど、レンズ交換できるシステムカメラではないですから、そう言う意味でもQシステムは画期的です。
デジタル時代になってさまざまな画像フォーマットが生まれてきましたが、それぞれに特性があり、うまく使いこなしていきたいものです。
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2011年09月22日

ミラーレスに思う

ニコンのうわさされていたミラーレスが発表されました。1(1インチから?)というネーミングとか、はじめからムービー対応レンズとかバウンス対応フラッシュを用意するなどのシステム性などなかなか気合が入っています。はじめは1って伝統の一眼レフからフレックスのFを取ったという意味かと思いましたが、考えてみるとニコンの場合はFだから1がついてるのはキヤノンですね。

記者会見の中で「センサーサイズイコール画質と言う時代ではない」と言うコメントはPENTAX Qなどを使っていると同意しないわけではないのですが、キヤノンはあくまでフルサイズを低価格化しようとしているとも伝えられているのでちょっと面白い対比です。キヤノンがどう動くかはわかりませんが、この潮流にはなかなか逆らえないでしょう。国内での「一眼」タイプ売り上げの多くは既にミラーレスが牽引しているとも言います。
ただニコンも「時期が来るまで待った」と言っていますが、おそらくキヤノンもニコンも本当はミラーレスに動きたくはないと思います。結局ミラーレスを是としてしまうと、カメラを家電メーカーの得意領域に持っていかれてしまい、カメラ専業メーカーのアドバンテージが減ってしまいます。
実際にコンパクトなNikon1 J1とAPSのNEXやフォーサーズのGF3を比べてもそう大きさは変わりません。センサーサイズを1インチにしてもボディはほぼ最新のミラーレスと同等かというと回路設計力とか実装技術の差が家電メーカーのアドバンテージを感じさせます。

60年代ころに日本がドイツからカメラ産業を奪った原動力は精巧な工作を必要としたレンジファインダーからより簡素な製作ですむ一眼レフへの変革でした。それがいまミラーレスの時代となってカメラメーカーから家電メーカーへとシフトしているようにも見えます。
そもそもカメラ自体がムービーと同一化していきカメラと言うもの自体がどうなるかわかりません。もともとバルナックがライカを作ったのはムービーのフィルムとレンズを流用したのですけど、それがまた先祖へと戻っていくと言うのは面白い進化の過程を見ているようでもあります。
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2011年09月19日

寒川流鏑馬2011 武田流

今日はいつもの寒川神社の流鏑馬に行ってきました。
今日は場所取りがいまひとつだったので1D3のAFとかカスタムファンクションの調整に専念していました。また画像処理もいろいろと変えています。この辺も研究中という感じです。
カメラはEOS-1D MkIIIとEF70-200/2.8IS, EF16-35/2.8です。

8T9Z9450_filtered.jpg         8T9Z9534b.jpg   

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2011年09月18日

PENTAX Q 標準ズームと鎌倉

PENTAX Qの標準ズームを購入したのでいつもの鎌倉へと写真を撮りに行ってきました。
ズームは小型ながらかなり精密にできていて、もちろん金属マウントです。ズーミングも軽めながら適度なトルクがあります。またAFしながらのマニュアルフォーカス操作もできますので本格派です。

IMG_2908.jpg

このズームは特殊分散レンズを多用しているのも特徴です。色の波長による屈折率の違いにより像のにじみを生じさせてしまう色収差を減らすにはレンズの凹凸の組み合わせでは対処できないので、屈折率の特殊な硝材が必要です。普通35mm(フルサイズ)の望遠なんかでは縦方向の色収差が重要ですが、短いレンズではヤシコンのDistagon 21mmで実証されたように横色収差(倍率色収差)なんかが重要になってきます。この02標準ズームは小さくともよく考えられています。そのせいかレンズの性能はすこぶる高く、01標準と比べても引けを取らないほどです。
ただズームが広角時が長くなりテレ端で短くなるというリバースズームになっているんですが、こうしたタイプはテレ端でフードが深く使えるという利点があるのですがこのズームではフードがレンズ先端に装着するためにこの利点がなくなっているのが残念です。

うちでは珍しくもデータを付けてみました。カッコ内は35mm換算焦点距離です。このズームは35mm換算では27mm-83mmのズームです。二段目右の0383.jpgはワイド端開放で撮ってますが、落ち葉の細かさで周辺描写の良さもわかると思います。

02 STANDARD ZOOM

IMGP0309.jpg 6mm(34mm) F3.2 1/100  IMGP0337.jpg 15mm(83mm) F5.0 1/160

IMGP0343.jpg 15mm(83mm) F5.0 1/200  IMGP0383.jpg 5mm(27mm) F2.8 1/50

IMGP0396.jpg 5mm(27mm) F4.0 1/320  IMGP0405.jpg 5mm(27mm) F5.0 1/50

IMGP0408_filtered.jpg 7.3(40mm) F3.2 1/100

PENTAX Qの良いところはレンズ一式持ってもかさばらないので普通はスナップには持っていかない魚眼レンズを使って面白い使いこなしができることです。いつものスナップに一味違った視点が加えられます。

03 Fish-Eye

IMGP0323.jpg     IMGP0378_filtered.jpg

そのうちトイレンズも使ってみようかと思いますが、もっといろんなレンズを出してほしいですね。
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2011年09月13日

PENTAX Qと古民家

PENTAX Qの撮影も調子が出てきたので、川崎生田緑地の民家園で撮ってきました。古い民家を質感豊かに撮ろうと思いました。

IMG_2902.jpg

上のPENTAX Qの画像はiPhone4ですが、下はすべてPENTAX Qの画像です。上の小さなカメラがこの堂々とした画像を撮ったというのはなかなか面白いことです。

01 STANDARD PRIMEについては文句をいうことがないくらいの性能です。時の重みというのを感じさせてくれるのに十分に質感豊かに描いてくれます。

IMGP0186.jpg      IMGP0142.jpg      IMGP0227.jpg

IMGP0150.jpg      IMGP0195.jpg

03 FISH-EYEでは一味違う視点の絵が撮れます。
合掌作りの背の高い民家の上を飛行機雲が通過する写真では魚眼を使いましたが、普通魚眼レンズをお散歩スナップで持ち歩くと言うことはないので、こうした機会を捉えられるのは面白いですね。魚眼に手ぶれ補正がつくということもないので、室内でボディ内手ぶれ補正が使えるのも良い点です。

0168.jpg      IMGP0190.jpg

今回は古い民家を表現するのに意図的にモノクロと、カラーでモノトーン調という具合に分けて絵を作りました。カラーで色彩を抑えたモノトーンで表現すると言うのはモノクロともまた違った味わいがあります。光の表現も今回のポイントのひとつです。
こうした真面目な絵作りを考えさせてくれるというのは、PENTAX Qのポテンシャルの高さと言うのを思わせてくれます。小型ながら真面目に取り組みたくなるカメラでもありますね。
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2011年09月09日

PENTAX QのRAWの実力

ルックスだけではなく、なかなか素晴らしい画質のPENTAX Qですがこちらのサイトを見るとそのRAWポテンシャルはなかなか可能性があると読み取れます。
http://www.techradar.com/news/photography-video-capture/cameras/hands-on-pentax-q-review-1007748?artc_pg=4

そこで今回はRAW現像でどのくらいの絵になるかと言うのをアップしてみました。前回はカメラのJPEGからそのままWeb向けに加工しただけですが、今回はモノクロ化を含めてRAW現像工程でやっています。使用したプロセスについては説明が必要なのでまた後で記事にします。
データはすべてPENTAX Qで撮ったもので前回RAW/JPG同時記録したRAWの方から作成しているので同一データです。

IMGP0065-2.jpg     IMGP0059-2.jpg     IMGP0052.jpg

IMGP0046-copy_filtered.jpg     IMGP0044.jpg

上質な解像感もよいですが、モノクロでのトーンが見事ですね。カラーはより自然に出ています。こうしてみると大きなセンサーを持つカメラに引けをとらない画像が得られるように思います。
これは画像処理の効果もあるけれども、素材がよくないとここまではできません。Powershot s95を買ったときもいまどきのコンデジの画像がどのくらい良いかを見るためにいろいろといじったことがあるんですが、良い結果は得られませんでした。s95とQを比べた場合、センサーはs95よりむしろ小さいですからね。映像エンジンもあるかもしれませんが、ポイントはレンズだと思います。コンパクトデジカメだとどうしてもレンズに制約を受けると思いますが、本来はコンパクトカメラといってもこのくらいの情報を詰めることができるということなのでしょう。そういう意味ではコンパクトの交換レンズシステムというのはなかなかよい狙いだったかもしれません。
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SONYの新製品に思う

少し前の話になりますが、書くのを忘れてたんでフォローしておきます。
先日ソニーが発表した新製品群はなかなかインパクトあるもので興味を引かれます。

NEX-7はなかなか良いのですが、特に同時発表の位相差AF機能付きのAマウントアダプタが面白いですね。これはミラーレス一眼時代のビゾフレックスと言ってもいいかなと思います。ちょっと面白いのはライカの時代にはレンジファインダーの望遠側でのピントの問題でビゾフレックスが必要だったのに対して、いまのミラーレス一眼ではコントラストAFのピントの問題でやはりこのアダプタが必要だと言うことです。時代が変わっても要求は似たようなものがあるということでしょうね。

ゾナー E 24/1,.8も興味を引く高性能レンズです。構成図を見るとガウス型のエレメントがひとつそのまま残ってますね。推測するにはじめはプラナー(ダブルガウス)あるいは変形ダブルガウスとして設計していたんではないかと思います。標準レンズで大口径だからプラナーというのは自然です。それが設計しているうちにいまの構成のほうが性能がよいと言うことになったんだと思いますが、これだとプラナーとはいえないのでゾナーという名前に変更したんではないかと思いますね。
京セラNシステムがマクロプラナー100をAF化するときにさすがに可変エレメントを取り入れたインナーフォーカスにしないとAF化できないというときにプラナーといえなくなったんでゾナーと改名したというのに似ているのではないかと思います。

ちなみにオリジナルのゾナーを試し撮りした時の記事はこちらです。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/tstar/sonnar/index.htm
posted by ささき at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ カメラ・レンズなど | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月05日

PENTAX Qレビュー

話題のPENTAX Qを買いました。最近は小型軽量のいわゆるミラーレス一眼が流行ってますが、Qはナノ一眼という触れ込みのさらに小さな「一眼」カメラです。ポイントはAPSサイズの大きなセンサーではなく、コンパクトデジカメで一般的な小サイズ1/2.3インチのセンサーを使ったことです。
簡単に言うとコンパクトデジカメながらレンズ交換ができると言うことですね。ただ実際には様々な工夫がなされていて、立派なカメラシステムになっています。

9446.jpg

実際に手に取ってみると軽い驚きがありますが、まさにミニチュアサイズでドールハウスの置き物のカメラと言う感じです。トイカメラという気もしますが、これが侮れない性能を持っています。
詳細についてはこちらのペンタックスのページをご覧ください。
http://www.pentax.jp/japan/products/q/

使用

ストラップは小型なのでリストストラップに変更しました。白いボディにブラウンのストラップがなかなか似合います。下の写真では01標準レンズにフードを装着しています。

IMG_2898.jpg      IMG_2900.jpg

コンパクトカメラだけどレンズを変える感覚が面白いと感じます。レンズが小さいので交換にはやや気を使いますね。
レスポンスは悪くなくて、街角スナップ写真を撮るのにもたつくと言うことはあまりないように思えます。
バッテリーは半日使ってRAW/JPG同時記録で100カット程度(枚数で200枚、2.5GB)撮って最後の一目盛りになったので、まじめに一日とるときはもう一個バッテリーがほしいところです。
エコ機能として10秒立つと液晶が暗くなるのがあるけど、露出が変わったかと勘違いするので切ってます。ゴミ落としもついてますが、なぜかデフォルトではオフになってます。この辺もバッテリーの持ちかなと思いますね。

デジタルフィルターの種類が多いのも特徴です。さまざまなエフェクトがかけられます。
JPGで撮っていてもまだバッファに残っているときはRAWに変換できるので、カスタムイメージで撮ってもう一度直したいときはすかさずRAW保存ボタンを押してあとでインカメラRAW現像でフィルター変えても良いですね。
機能が多いのを反映して説明書が厚いのも特徴ですが、例えばプログラムシフトとかプログラムラインって説明書にぽんと出てきても露出モードのある一眼レフに精通してる人でないとわかんないのではないかと思います。

画質

画質はローパスレスと高性能レンズの組み合わせもありかなり精細な画像を取り出せますが、ピクセルレベルではAPSよりは劣ります。ただ縮小するとあまり気にならなくなります。
まえにOlympus E-20も持ってたんですけど、全体に少し前のE-20とかCanon Pro1などの高性能小サイズセンサー機に似ていると思います。この辺を現代版にしてレンズ交換出来るようにしたと考えても良いかもしれません。

画像はRAW/JPG同時記録で撮りましたが、JPG品質がなかなか良いので今回はJPG画質でPENTAX Q作例を上げてみました。ノイズリダクションとリサイズと若干のレタッチをしています。
撮ってきたのはいつものことながら山手の洋館です。前回のKiss X4も同じところで撮っているのでそちらも参考までにどうぞ。(ちなみにKiss X4はAPSセンサーで1800万画素、使ったレンズは高性能単焦点です)

こちらは01標準レンズです。すばらしい描写力の標準レンズです。F1.9という明るさも魅力ですね。
モノクロはインカメラのJPG設定です。モノクロ以外のJPG設定は「ナチュラル」です。

0065.jpg F2.8 1/100      0019.jpg F2.8 1/25

0044.jpg F1.9 1/60      0046.jpg F1.9 1/60

レンズは他に03魚眼レンズも購入しました。
9455.jpg 

こちらが魚眼レンズでの写真です。ただ画質自体はやはり01標準よりも甘めです。絞りは固定でフォーカスもマニュアルになります。

0059.jpg F5.6 1/60      0052.jpg F5.6 1/60

0075.jpg F5.6 1/30

考察

私もほとんどの写真をフルサイズのEOS-1Ds2で撮ってて言うのもなんですが、ペンタックスQの利点は逆説的だけどセンサーが小さいことです。
まずこういうコンパクトなシステムにするには、ボディーだけではなくレンズをコンパクトにする必要があります。APSサイズのセンサーではそれに見合うイメージサークルを確保するためにどうしてもレンズが大きくなります。Qでレンズとボディーのバランスが良いのはレンズのイメージサークルが小さいからです。現行レンズはそれでも余裕持ってると言うことなので、APSセンサーに合わせてギリギリで設計するよりも、余裕持ってた方がレンズ設計的にも良いですね。

9458.jpg
左は「フルサイズ」の標準レンズ(EF50/1.4)で右がPENTAX Qの標準レンズです。

また被写界深度を深く取れるという点もあります。
ショウのイベント撮りや取材なんかは一眼レフを持ってくる人もいますが、私はあえて一眼レフでなくコンパクトデジカメのs95を持って行ってます。簡単に広く合うからです。屋内で露出を保つためには絞りは開け気味になります。そうすると被写界深度は狭くなって広くピントが合わなくなります。
これでバウンス出来るフラッシュが出れば非常に実用的なプレスカメラになると思います。

逆にセンサーが小さくて困ることは、被写界深度の問題でボケないと言うことと、センサーの性能低下です。
ボケコントロールという画像処理でボケを作るモードが用意されてますが、これはあんまりうまくいかないですね。今回の作例でも良いものは取れませんでした。ファームの進化に期待です。ただF1.9だとそれなりにはぼけます。

一般に小サイズCCDで画素数が上がるのを揶揄する向きもありますが、これは必ずしも悪いことではありません。根本的にデジタルであるからにはサンプリングを細分化することでオリジナルのデータに近づきます。実際Qはローパスレスなんですが、これはコスト的な問題もあるでしょうが、このサイズでこれくらい細かくなるとローパスがなくても偽解像が発生しにくくなると言うことがあります。400万画素でローパスが弱い初代1Dなんかは偽解像でまくりで格子模様がラーメンマークになったりしてました。

またよく言われるダイナミックレンジですが、これも劇的に下がるわけではありません。なぜかというとダイナミックレンジはデジベルで測るために対数で効くからです。10%や20%下がってもそのまま直線的にダイナミックレンジに反映される訳ではありません。また新しいセンサーは高性能であるということもあります。この辺に800万画素時代にセンサー比較した記事があります。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/tstar/digital/ccd2004/index.htm
ただし感度低下は問題です。実際QがAPS機と比べて劣るのは高感度性能でしょう。

もう一つこのクラスのカメラを使うときに気をつけることはシャープに写そうとして絞りこむのはよくありません。これはQ(や普通のコンデジ)は換算でなく実焦点距離で言うととても焦点距離が短くなります。APSが1.5倍とすると、これらでは5.5倍です。標準レンズでさえ8.5mmです。この場合に回析の影響が大きく出ます。前にIXYの開発者記事をみたときにはほとんど一絞り絞っても回析の影響があるようです。
普通のコンパクトデジカメは簡素化するために絞りが二段階程度で、あとはシャッター速度で露出を調整するので、絞りがないのであまりここは問題にならなりません。大抵開放で撮って、露出が合わないときだけF8くらいの絞りを下ろす程度です。
ただ絞るとやはりシャープになるのは(説明は省きますが)Qでも同じなのでベストポイントがあるはずです。これは一概には言えません。Qと01レンズに関してはメーカー作例をみるとF2.8で撮ってるので、開放からF2.8で撮るのが良いと思って上の作例ではF2.8で撮るようにしていました。

まとめ

使って楽しくとても画質も素晴らしいカメラです。持ってるだけで趣味性も高いので、カメラ好きのセカンドシステムにはお勧めです。ただしコンパクトデジカメからステップアップする人は普通にAPSサイズの一眼を買った方が良いと思います。画質面と言うよりそのほうが勉強にもなります。
買ったときにクラカメコーナーも見てきたんですが、そこにあったローライ35にふと似たものを感じました。Pentax QはAuto110を元にしたとも言いますが、そのミニチュア的な精密感はむしろローライ35に近い感覚かもしれません。

ニコンも1/1インチとかあまりないサイズのこうしたカメラを作ろうとしているとも噂されています。もともと35mmフィルムを135フォーマットとも言うのは、コダックの制定したフィルムの中で135番ということです。このライカの時代には多数のフィルムフォーマットが乱立していたようで、ライカでの35x24はまた出たかという感じの135番のフォーマットということなんでしょう。それがいつしかライカ判ともいわれる35x24に統一されたということなんでしょう。
このデジタルの時代もやはりそうした戦国時代のようにフルサイズ、APS、4/3、1/2.3その他いろいろと「システムカメラ」が群雄割拠しているのでしょう。それがいにしえのライカのように統一できる力をもったカメラが出るかというと、、まだわかりません。いろんなメーカーの試みが楽しめることでしょう。

posted by ささき at 22:05 | TrackBack(0) | __→ PENTAX Q | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする