HDRを応用実践するにあたり、はじめはいままで撮った中からテストしようと思いましたが、実際に適当なものを過去撮ったなかから探してみるとあまり役に立ちませんでした。ブラケット撮影はデジタルでもしますが、たいていは1/3EVとか1/2EVとか微妙な差でやるわけでHDRで使うような極端な露出差は撮りません。
デジタルの場合はプレビューでハイライト抜けが即座に分かります。そのため実際そうした写真を撮っても役に立ちませんので、+/-2EVも違うようなカットは明るすぎるか暗すぎていままでは露出失敗として捨てていたわけです。
そこでテストするためにHDR用に頭を切り替えて撮りに行きました。
はじめはなにをどうやったらいいか戸惑いますが、とりあえず標準露出を図って+-2EVでAEBをしてだいたいの露出をつかみます。
次にハイライトとシャドーをスポットで撮影して必要な輝度差を考えます。まずハイライト部を測り、シャドー部を測ります。それから例えばハイライトの時間からはじめて2段飛ばしで撮影して行き、シャドー部の時間まで来たら終わりです。ここはマニュアル露出モードでやります。
正確に言うとHDRに必要な露出の枚数は対数計算で求められるようですが、さすがに計算してられないので目安が欲しいところです。2段とびというのも経験則のようなものです。
ひとつの目安としては室内と屋外を晴天に両方入れるには最低8EV(8段)必要です。そこでF8であればだいたい1/250から1秒まで変更させればいいということになります。
このときファインダー内の露出目盛りは上から下まで横断してしまいます。こうした新しい概念に対してはレガシーなデバイスというのはときとして役には立ちません。もはやデジタルカメラでさえ時代に追いつかなくなっているのかもしれません。
考えてみれば自然界には最大でも15EVしかないのだから、決めうちですべてカバーするように撮れば良いという考えもあります。
そうすればそもそも露出を図る必要はないわけです、HDRならすべて記録できるのですから。
そうした機能を持ったカメラがあっても良いとおもいます。たとえばカメラの露出モードには絞り優先やシャッター優先または被写界深度優先があるので、ダイナミックレンジ優先という考え方です。
またこうしたブラケットは撮影中に被写体に動くものがあるとだめなので、風景や静物向きとはいえます。手持ちでも十分なシャッター速度が切れればオートブラケットでも可能ですが、イメージのずれのアライメントを調整する必要があります。
この辺の適合性も見極めていきたいですね。HDRでなにができて、なにができないかということです。
2006年01月14日
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今回、私もHDRI用に撮影をしてみましたが思うように絵ができません。
曇り空でCANON20D ±2EVでの撮影。
晴天での屋内撮影が簡単かもしれませんね。
たしかにHDRという技術は可能性は高いんですが、どう撮るか、というところがとても難しいですね。
ステップを小刻みにするとか、どこからどこまで記録するかとか、試行錯誤が必要です。
今回の上高地のHDRのようにわたしも積極的にネイチャーでもつかっていこうと思います。