2006年02月02日

ゾーンシステムによるRAW現像ソフト "LightZone"

ちょっと面白そうなRAW現像ソフトの紹介です。
さきのMacWorldではAdobeのLightroomが注目されましたが、それとおなじく"MacWorld's Best"にノミネートされた注目株がLightcraftsという会社の"Light Zone"というソフトです。

http://www.macworld.com/news/2006/01/12/bestofshow/index.php

"Light Zone"の特徴は名前の通りにゾーンシステムをRAW現像と画像処理に応用したところです。
従来のフォトショップでいうところのレベル補正やトーンカーブを使うところをゾーン・マップというトーンの処理を適用することで行うらしいですね。そのためヒストグラムの代わりにゾーンシステムのゾーンスケールのようなもので明暗を画像に対して割り付けていくという考えのようです。ライトヴァリュー(LV)だけでなく、カラーの正確な再現のためにカラーヴァリューという考えも取り入れているようです。
いままでにゾーンシステムを組み込んだカメラというとコダックのモノクロ専用デジタルカメラのDCS 760mくらいですが、この辺は「古くて新しい」感じがしますね。

"Light Zone"のホームページはこちらです。

http://www.lightcrafts.com/products/lightzone.php

LightZoneではAdobe Bridgeに相当する"StudioZone"というファイルブラウザで一覧を表示します。編集してももちろんもとのデータを直接書き換えるようなことはありません。
特徴的なのは各画像ファイルの編集画面で、左上に画面の輝度というか濃淡のトーンを示す子画面が表示されます。ここが従来のヒストグラムに相当するようです。
その下の"ZoneMapper"と呼ばれるいかにもゾーンシステムらしい濃度スケールをポイントするとそれに対応する濃度レベルのところが上の子画面でハイライトされるということのようです。このスケールを可変することで画像の輝度を変えると言うことでここが従来のレベルとかトーンカーブ調整に相当するのだと思います。この辺で使われるpre-visualizeという言い方がやはりアンセルアダムスを連想します。
LightZoneではリニアデータから明暗を起こしていくということでハイライトとシャドーの再現がかなり広く行えると思います。

また画面の一部を選択するのに"RegionMapper"という概念があります。ここで調整したい場所(たとえば逆光で暗くなった顔の部分)を選択するということのようです。ここは投げ縄ツールに近いのですが、あまり厳密に指定しなくてもよいようです。

こちらにプレゼンテーションデモがありますので実際の画面と動きを見ることが出来ます。顔の明るさを変えるのはかなり楽そうですね。

http://www.demo.com/demonstrators/demo2005fall/55049.html

また文中のPixel-Paintaing softwareというのはPhotoshopを差しているんだと思いますが、対抗心があると同時にそれとは根本的に違うんだと言いたげです。
先日紹介したAdobeのLightRoomはCameraRAWそのものにPhotoshopとは違ったフロントエンドをかぶせたというコンセプトなので中身はCameraRawと同じようなものですが、これはRAWファイルをいかに現像するかということにまた違った視点から捕らえた面白いアプローチだと思います。

いまはMac用のみですが、無料デモがありますので興味ある方はどうぞ。わたしもWindows版が出たら試してみたいと思います。
ちなみに価格は$250とのことです。
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[www][retouch]RAW現像ソフト、LightZoneについての日本語情報まとめ
Excerpt: RAW現像ソフトについてまとめる作業をしてて知ったLightZoneというソフト。Javaベースで動いてLinux版ならフリーで使えるという品なのですが、いかんせんソフトについての情報がないのでここ..
Weblog: 偽デジタル写真屋日報@はてな
Tracked: 2007-02-20 17:09