2006年03月17日

Light Zoneデモ版試用

以前紹介したゾーンシステムにインスパイアされたというRAW現像ソフトのLight Zoneですが、Windows版も出来上がったようです。そこでデモ版として30日間試用版がダウンロードできましたので試用してみました。
Light Zoneはまずブラウザ上のサムネイルでRAWファイルを選択して、エディタという一枚のRAWデータを詳しく編集するというところは他のソフト(キヤノンのDPPやAdobeのLightRoomなど)と同じです。(Light Zoneでは残念ながら日本語文字は化けます)
またエディタではシャープネスとか彩度を変更するツールを呼び出すというところも同じです。Light Zoneでは各ツールごとにブレンドモードというメニューで中間トーンのみに適用するなど適用範囲を選ぶことが出来ます。

Light Zoneで特徴的なのは輝度とコントラストの調節です。普通のソフトではトーンカーブでこうした作業を行いますが、Light ZoneではZone FinderとZone Mapperというツールを組み合わせて行います。
まずZone Finderですが、これは小さなサブウインドウで画面の左上に置かれます。Zone Finderは画像の輝度分布を16段階に分割してそれを輝度別にハイライトして元画像に重ねて、どの部分がどの輝度ゾーンに相当するかを表示します。16段階のひとつは1/2段に相当します。こうして明るさを段数(ステップ)という単位で考えるところが写真家向けという理由の一つです。
Zone Mapperはあたかもゾーンシステムの濃度レベルのようなストライプであらわされます。これを変化させることで画像の輝度を調整します。Zone Finderで表示されたゾーンをZone Mapperで編集するわけです。

Zone Mapperは二つのストライプに分かれていますが、左の細い方が基準チャートでこれは変わりません。右のストライプの上にカーソルを重ねるとその位置の輝度に相当する部分がZone Finderでハイライトされてその明るさのところが実際の画像のどの位置にあるかということが分かります。そこでストライプをクリックするとそこがロック(マーク)されてZone Lockと呼ばれるハンドルができます。そのハンドルを上下させるとその前後のストライプが明るくなったり暗くなったりします。またコントラストが変化します。ハンドルを動かしてレベルを圧縮させると
ハンドルは複数作って細かく調整可能です。
実際のゾーンシステムでは現像時間でコントラストを変化させるのだと思いますが、Light Zoneではこのようにコントラストを変化させます。

ただ操作法は分かっても、実際にどうしてよいか分かりませんが、わたしが思った範囲でのひとつの例はこうなります。
まずこの画像が元の画像です。ややアンダーです。

step1.jpg

はじめにZone FinderとZone Mapperで画像のハイエストライト(一番明るい)部分を見つけます。
写真によっては全体に暗くてそこは最大輝度(255)ではないかもしれません。
そこで画像の最も明るい部分でロックしてそこを一番上に引き上げます。これで画像が全体に明るくなります。

step2_highest_set.jpg

次にディーペストシャドー(一番暗い)部分を見つけます。そこにロックを作り下に引き下げます。

step3_deepest_set.jpg

これで浮いたシャドー部を締まった黒にすることができます。ここまでの操作で画像の輝度範囲を最大限にマッピングしなおしたことになります。

ここからが面白いところですが、まず編集の方針として明け方の明るい空を生かしつつも山並みと水面は明けきらぬ暗さを残したいとしましょう。

そこでまず山並みの部分の明るさのところを見つけます。そこをロックします。

step4_mid1.jpg

次に水面のあたりをみつけてロックします。

step5_mid2_sky_never_change.jpg

この操作で空の明るさはそのままで山並みと水面の部分のみを暗く落とすことができました。
このように同じような明るさの部分を画面から見つけて、そこを重点的に調整できるというのは利点かもしれません。

なかなかまだつかみにくいところはありますが、面白そうなツールではあります。
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