2011年08月13日

Kiss X4撮り始め

いままでサブで使用していたEOS Kiss Digital Nがさすがに調子がわるくなってきたのでKissも代替えしました。中古で買ったんですが、どのタイプにしようかといろいろ考えてX4にしました。X4とX5の大きな差はバリアングル液晶ですがそれほど使わないということ、X3との差は背面液晶のアスペクト比が3:2であるため有効に表示されるということと、最近買った無線LAN SDカードのEye-Fi対応で差を感じました。やはりEye-Fi対応されてないとオートパワーオフで回線が切れるのでひどく使いにくいものになります。画素数は1800万画素とメインの1Ds MkIIより多くなりました。

そこで画質はどうかということでいつもの横浜山手の洋館に試し撮りに行ってきました。
レンズはデジタル時代の「標準レンズ」Sigma 30/1.4です。こちらに30/1.4の記事を前に書きました。
http://blog17gray.seesaa.net/article/11704101.html

画質は極めて良好です。今回は撮っていませんが特に高感度性能は特筆ものです。色彩はわりと水彩的に淡くきれいで美しいですね。

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最近公開されたジブリの「コクリコ坂から」とタイアップして洋館では「カルチェラタン新聞」を展示していました。すべての洋館をめぐるとすべての発行した記事が読めるということです。

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2006年02月15日

DC30/1.4とパープルフリンジ

Sigma DC 30/1.4の開放に見られるフリンジの例をアップします。
下は開放とF2.0の例です。元画像の一部からピクセル等倍を切り出したものです。

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F1.4(開放)

こうしたフリンジはコントラスト差の強い日中で白い壁面のところに出やすいのですが、これもそうした例です。開放だと等倍ではかなり目立ちますが縮小するとさほどではありません。またF2.0くらいでかなり収まってしまいます。

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F2.0

フリンジを色収差と書くこともありますが、普通広角レンズで出る色収差は横(倍率)色収差ですから光軸方向とは鉛直に色がずれることです。つまり絞っても改善されません。
一方で望遠レンズで出る縦(軸上)色収差は光軸方向に出るので絞ると像側深度が増すことにより色のずれが見かけ上目立たなくなります。しかし縦色収差は300mmとか400mmの話なので30mmという広角で出るということはないと思います。

ではなにかというとよく分かりませんが、ハロの一種ではないかとも言われます。ハロですと大口径だと出やすいですし、球面収差の影響ですから絞ると改善されるのは分かります。
ハロはフィルムだと光点の周りに出たりしますがデジタルだとなぜかこうしたパープルフリンジのようになるのではないかと思います。あるいは赤外フィルターとか可視光以外の影響もあるのかもしれません。
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2006年02月04日

山手の丘で〜(1)

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DC30/1.4, KissDN, F1.4


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DC30/1.4, KissDN, F1.4


スナップ撮りしたミニギャラリーです。
この時期は外国人墓地は中に入れないので外から撮るしかありません。
ここではSIGMA 30mmF1.4の開放を生かして少し距離はありますが、背景をぼかしてみました。やや周辺で収差は残るもののボケ量は大きくピント面はシャープでコントラストも高く感じます。
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2006年01月30日

DC30/1.4の色再現と現像ソフトの差

シグマのDC30/1.4はやはりEFとやや色味は違いますが、わりと鮮やかな色のりを見せます。

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DC30/1.4, Kiss Digital N

やや暖色傾向の色再現なのは大口径ゆえに高屈折ガラスを使用しているからでもあるでしょう。
上の写真ではDPPのピクチャースタイルをスタンダードにしていますが彩度は+/-0でコントラストもやや弱めにしています。
ピクチャースタイル設定をスタンダードにすると色が鮮やかに出る反面でコントラストを強めるのでトーンは失われる傾向にあります。
この辺は写真のシチュエーションで軟調がよいか硬調が良いかを選択することになります。

こちらの写真は同じくDPPでピクチャースタイルをスタンダードにして現像しています。

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DC30/1.4, Kiss Digital N, DPP/Standard

こちらの写真は同じものをAdobe Camera RAWで現像したものです。
ACRは最新のVer 3.3にアップしています。

4321_acr33.jpg
DC30/1.4, Kiss Digital N, ACR3.3

どちらも彩度設定は0ですが、花のハイライトの部分を良く見ると分かるようにACRでは色のりが浅い反面でトーンはしっかりと残っているのがこのように縮小した画像でもよく分かります。
DPPのニュートラル設定(1D系のデフォルト)ではこの中間くらいになります。

もちろん他のソフトではまた違いますし、設定しだいではこれらのソフトでも異なる再現を得ることが出来ます。この辺のソフトウエアの個性というものをうまく使い分けていくというのもデジタルの面白いところです。
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2006年01月15日

デジタル時代の「標準レンズ」

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- 標準レンズというもの

SigmaのAPSデジタルカメラ専用レンズ、Sigma 30mm F1.4 EX DC HSM(以下DC30/1.4)を買いました。
これはAPSサイズのデジタルカメラでちょうどフルサイズ/フィルムの標準レンズと同じ画角になるレンズです。
いわばデジタル時代の「標準レンズ」といえます。

デジタル時代になり焦点距離倍率というものが出てきてなんでも長くなり、単焦点レンズの分野は足並みが乱れてしまいました。
そこで昨年登場したこのDC30/1.4はキヤノンの1.6倍するAPSサイズのCMOSにおいては30mmx1.6=48とほぼ50mmに近くなります。明るさもF1.4と往年の大口径を復活させています。ズームに押され気味のデジタルの分野に、忘れていた単焦点の標準レンズが戻ってきたわけです。これは「標準レンズ」というものを再考する良いきっかけなのかもしれません。

このクラスはヤシコンのP50/1.4またはキヤノンのFD50/1.4やEF50/1.4など、どれも名レンズといえるものがそろっていました。そして50mmといえばライカのレンズをまずあげねばなりません。
もともと標準レンズというのはフィルムフォーマットの対角線の長さと同じ焦点距離という定義ですので35ミリカメラの135フォーマットでは43mmであるべきですが、標準レンズはなぜか50mmとされています。

この135フォーマット(36x24mm)のカメラの歴史はいうまでもなく、ライカの歴史でもあります。その先祖たるウル・ライカ(Ur Leica)を設計するにあたり36x24mmというフォーマットが、当時のライツ社のいわば主業務だった映画フィルムの二駒分から持ってきたというのは良く知られています。そしてこのカメラにつけた初めてのレンズは"Kino-Tessar 50mm"という映画用レンズが使われました。つまりフィルムだけでなくレンズも映画から流用したわけです。
オスカー・バルナックがウル・ライカを製作したのは趣味のためともシネカメラの露出を測るためとも言われていますが、いずれにせよプロトタイプは私製のものでありレンズは出来合いのものを流用したと考えられます。そこでバルナックが一時雇用されていた関係からか、ツァイスのシネレンズで一番43mmに近いものを持ってきたのでしょう。
現在ライカ社が保管しているウルライカには42mmのレンズが(おそらく後付けで)付いているといいますから、対角線長が標準であるという考えはあったと思います。
その後にレンズ設計者のベレークが1922年に2台目のウルライカのレンズとしてライツ・アナスチグマットを設計したときにはカメラ自体は出来ていましたし、当時は固定式レンズですからさきの例にならって50mmで設計したと思われます。それが後にエルマーとして事実上のライカの標準レンズとなったときから標準レンズ=50mmの図式が始まったと考えられます。
(正確に言うと初期のライカのレンズは50mmではなく実は52mmですが、これはまた別の話になるので省略します)
真に開放性能の高い大口径レンズを創始したのはツァイスのゾナーF1.5ですが、当時のフィルム感度はISOで10程度しかなく少し暗い状況では手持ちで撮れなかったのでいまよりも明るいレンズへの要求は高かった訳です。
こうして「50mm F1.4」という標準レンズの図式は固まってきました。

撮るという観点から考えると写真は標準レンズにはじまり、標準レンズに終わるといいますが、この50mmというレンズは奥の深いものです。パースが肉眼に近いとも言いますが、切り取っても良いし引いて広角的にも使える万能性があります。
昨年はKissDigital Nをモノクロスナップで使う時によくテッサー45を使いましたが、やはり換算70mmでは長く感じてしまいます。
わたしはフィルム時代も35mmという焦点距離はスナップで使うのは苦手でやはり50mmをよく使いました。
いまなら5DでEF50/1.4をそのまま使うということもあるでしょうが、やはりKissDigitalの手軽さはお散歩スナップの「発見」というお散歩自体の楽しさをスポイルしません。
ズームももちろん柔軟性が高いのではありますが、こうしたスナップの時は立ち位置はいかようにもできるので単焦点レンズの使用を工夫して楽しむ、という意味でも単焦点レンズを使ったスナップは面白いものです。これはデジタルもフィルムも変わりありません。
スナップ撮影の楽しみというのは個性的なレンズを楽しむという点もあると思います。その個性をどう使いこなすかというところが面白いわけです。


- 標準レンズとしてのDC30/1.4

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DC30/1.4, F1.4開放, ISO100, Kiss Digital N (ノイズ処理なし)

逆に言うと単焦点レンズは個性という意味での魅力が必要だと思います。SigmaのこのDC30/1.4はそうした意味でも興味を引きます。
シグマのDC30/1.4のページ
まず構成図を見ると30mmという広角に属するレンズなのに(変形ながら)ダブルガウスが使われていることに目が行きます。EF-Sのようなショートフランジバックのレンズならともかく、フィルムカメラと同じフランジバックのEFマウントではバックフォーカスが長くなるダブルガウスタイプは50mmか45mmが限界と思っていました。特殊ガラスをたくさん使っているのでパワー配分などの関係で作れたのかもしれません。
通常はこのフランジバックでは30mmはレトロフォーカスになってしまいますが、レトロフォーカスの場合は各社の35/1.4のように大口径レンズは500g超えの巨大にものにならざるを得ないようです。大口径レンズを作る際に有利なダブルガウスは高性能を予感させます。

また机上で少し調べてみるとレンズの特性も変わっています。
下記のページに測定グラフがありますが、中心に関しては開放から恐ろしく性能が高いのですが、周辺がかなり悪くて平面性が損なわれているのを読み取れます。
http://www.photozone.de/8Reviews/lenses/sigma_30_14/index.htm
この平面性よりは中心の性能という思い切りの良さはある写真史の一コマを連想します。それは(ツァイスに比べて)ライカレンズの平面性が悪いことを指摘されて木村伊兵衛が反論した「でっこま、ひっこま」という言葉です。写真は新聞の複写ではなく、立体的なものを撮るということを差した言葉です。
キヤノンやニコンのような大きいメーカーであればこうしたレンズ設計は企画会議においていまどき許されなかったかもしれません。これはシグマのような小回りのきく会社ならではというところでしょうか。このレンズは「デジタル時代のクセ玉」ともなるかもしれません。


レンズ自体はずしりとした重さはありますが、大きさはあまり感じません。シグマ言うところのEX仕上げということで外装も悪くありません。フードは逆付けが可能で、取り付けは弱めながら装着具合も問題ありません。
EF50mm/1.0とおなじで後ろのレンズが重いのかKissDNにつけたバランスは良くて、見た目ほど悪くありません。特にKiss自体小さすぎることもあるので、適度に重くなる分でブレにくくなるようにも思います。また縦にした時の手のひらに収まるホールドなんかも良いですね。

実写してみると開放からとにかくシャープで驚きます。画質はF2.0くらいからF2.8でかなりのレベルに達します。この辺がボケ量との兼ね合いでDC30/1.4のスイートスポットになりそうです。もちろん開放で使って問題ありません。
ぼけもスムーズですが、少しがちゃがちゃした背景は苦手かもしれません。
また開放付近では色収差のフリンジがかなり出ます。ただF2.0くらいでかなり収まるようです。周辺は落ちるといいますが、そんなにひどい問題とは思えません。

フォーカスは遅いのですが特に問題は感じません。近距離ではフォーカス精度に難はありますがKissDN自体の問題もあるのでなんともいえません。HSM(超音波モーター)なのでフルタイムフォーカスが使えるし、シャープなせいかファインダー像は見やすいので適度にMFと組み合わせるのがベストといえます。

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DC30/1.4, F1.4開放, ISO800, Kiss Digital N (ノイズ処理なし)

やはり標準の画角は使いやすいというのが撮ってみての感想です。そして開放から使えるF1.4も驚きです。
ISO800を常用できる現代はライカやツァイスの時代とは違います。さきにEF50mmF1.0のところで書いたようにデジタルになって相対的に大口径レンズの価値は落ちましたが、このレンズは開放から使えるシャープさとともに絞りがいろいろ選べるという表現的な楽しさを再認識させてくれるレンズといえます。

また写真を順次掲載していきます。
posted by ささき at 00:21| Comment(4) | TrackBack(1) | __→ Sigma 30mm F1.4 DC EX HSM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする